CTAとは?電話問合せを増やすボタン設計とコツを解説

WEBサイトから電話問合せを増やすには、CTA(Call To Action)の設計が重要です。この記事では、電話問合せを増やすためのCTAボタンの設計・設置・テキストのコツと、効果測定の方法を解説します。
CTA(行動喚起)とは
CTAについて詳しく知る前に、まずはCTAの定義と重要性を理解することが重要です。
CTAとはCall To Actionの略で、WEBサイトでユーザーに特定の行動を促すための要素全般を指します。電話問合せの場合は「電話をかける」ボタン、資料請求の場合は「資料請求フォームを開く」ボタンなど、ユーザーの次のアクションを明確に示す要素です。
CTAはWEBマーケティングにおいて、訪問者をリード(見込み顧客)に変え、最終的には顧客へと変える重要なタッチポイントです。適切に設計されたCTAは、サイトのコンバージョン率(CV率)を大きく改善する可能性を持っています。
電話問合せを増やすCTAの設計ポイント
ここでは電話問い合わせを増やすためのポイントについて解説します。
CTAを意識させる
CTAを意識してもらうための具体的な方法としては、例で紹介した通りヘッダー部分に表示させて常に目に入るようにしておくことが有効です。また、「電話マーク」や「電話問合せ」などの電話を表す表記だけよりも、「電話をかける」など具体的な行動まで記載してあったほうが有効です。
ただし、CTAを目立たせすぎると興味本位でタップする人も増えるため、電話番号タップを計測している場合は注意が必要です。(コールトラッキングを使えばこの問題は解決されます)
CTAに電話をかけやすくする要素を加える
「電話をかける」といった行動を促す要素以外にもCTAには、「通話が無料」、「対応時間」、「対応地域」などの情報が一緒にあるとユーザーは電話をかけやすくなります。
とくに、時間帯や対応地域に関する情報は、ユーザーが自身の状況と照らし合わせて判断する上で非常に重要です。また、フリーダイヤルの番号を表示することで、通話料を気にせずに問い合わせられるという安心感を与えることができます。
CTAと合わせて効果を高めるサイト設計のポイント
企業概要などの身元を明らかにして信頼性を高める
電話問合せに限らず、問合せ全般を増やすためにも有効なのが企業概要の充実です。アクセス解析ツールを導入しているWEBサイトなら既に把握していると思いますが、企業概要ページや役員紹介ページは比較的ユーザーに見られています。
情報は多いほうがいいですが、ユーザーに安心感を与えるポイントは例えば以下のような要素が挙げられます。
・企業の設立日
期間が長いと歴史のある企業だと思ってもらえます。
・資本金
資本金が多いと安定した企業だと思ってもらえます。
・事業の沿革
具体的な内容を書くことできちんとした企業だと思ってもらえます。
・代表者の顔写真や経歴
顔が分かるとイメージしやすくなったり、事業に関連した経歴があると安心感が増します。
・取引先
知っている企業が載っていると安心感が増します。
電話対応に関する顧客アンケートをWEBサイトに掲載する
顧客アンケートも企業概要と同様に問合せを検討しているユーザーに見られる傾向にあります。アンケートの内容は「夜遅い時間にも関わらず丁寧に対応してくれた」や「緊急時に適切な指示を出してくれた」など、具体的な問合せシーンが想像できるものがあるとユーザーからの信頼度が増します。
また、アンケートは手書きのものの方が信頼性が高まるので、ユーザーにアンケートを回答してもらう際に許諾を取っておくとスムーズです。
コールセンタースタッフの顔写真など電話をする人をイメージさせる
電話に出る相手がイメージ出来たほうがユーザーに安心感を与えることが出来るため、コールセンタースタッフの顔写真や簡単な紹介を載せておくことは有効です。
ただし、WEBサイト上に顔写真を載せることに抵抗のあるスタッフもいるため可能なスタッフのみ掲載するなどの配慮は必要です。
電話問合せをしてからの流れを予めWEBサイトで説明しておく
問合せから契約の流れや、準備しておくことやよくある質問などを説明するページがあるとユーザーは安心して電話をかけることができます。電話が苦手なユーザーも一定数いるため、具体的な会話例があると安心感を与えることが可能です。
また、フローチャートや動画を用いて視覚的に説明することで、より分かりやすく情報を伝えられます。さらにn、問い合わせフォームやチャットサポートなど、電話以外の問い合わせ手段も提示することで、ユーザーは自身の状況や好みに合わせて問い合わせ方法を選択できます。
CTAボタンのデザイン要素
CTAボタンの効果は、配置だけでなくデザインにも大きく左右されます。ユーザーが自然にクリック・タップしたくなるボタンを作成するには、色選びやサイズ、視覚的な強調が重要です。
CTAボタンの色選びの重要性
CTAボタンの色は、ユーザーの視線を引き付け、クリック意欲を高める重要な要素です。
補色を使用する
サイトのメインカラーとは異なる色(補色)を使うことで、ボタンが自然と目立つようになります。例えば、青系のサイトであればオレンジ色のボタン、緑系のサイトであれば赤紫色のボタンなど。
高コントラストで視認性を確保
テキストとボタン背景のコントラストが高いほど、ユーザーが読みやすく、認識しやすくなります。
色彩心理を活用
赤はアクション性、青は信頼感、緑は安心感を与えるなど、色の心理効果を意識した選択が効果的です。
クリック可能であることを明確にする
ボタンだとすぐにわかるように、以下の視覚的要素を加えることが重要です。
立体感や影の追加
2D的に見えるボタンよりも、わずかな立体感や影があると「押せる」という印象が強まります。
ホバーエフェクト
PCブラウザでマウスを乗せると色が変わったり、サイズが少し大きくなったりするアニメーション効果により、インタラクティブ性が高まります。
枠線や背景の強調
周囲との明確な区別をつけることで、ボタンとして認識されやすくなります。
スマートフォンでのサイズ最適化
スマートフォンユーザーが多い現代では、タップしやすいサイズが必須です。
最小タップサイズ:44×44px以上
Apple、GoogleなどのUI/UXガイドラインで推奨されているサイズです。
パディング(余白)の確保
ボタンの中に十分な余白があることで、テキストが読みやすくなり、タップ領域が明確になります。
指の太さを考慮
実際の指の太さ(約10mm)を考えると、50×50px以上あるとより安全です。
電話番号表記との組み合わせ
電話問合せの場合、CTAボタンだけでなく、その周辺に電話番号を表示することも効果的です。
ボタン直下に電話番号を記載
「電話をかける」ボタンとその下に「0120-012-555」と記載することで、クリック前にユーザーが電話番号を確認できます。
電話マークの活用
電話マーク(☎)とテキストを組み合わせることで、より視認性が高まります。
CTAの設置位置と最適化
ユーザーがCTAまで到達する「導線設計」が重要です。いくらデザインが優れていても、ユーザーが見つけられない位置にあっては効果がありません。
ファーストビューへの設置
ファーストビュー(ページを開いた直後に表示される領域)にCTAを配置することは非常に効果的です。
ユーザーが最初に目にする場所
ページを開いた時点で、問合せボタンが見えることで、「この企業は問合せができるんだ」という認識がすぐに形成されます。
スクロール前からのアクション
ページ内容を読まずに、興味のあるユーザーはすぐに電話をかけることができます。
グローバルナビゲーション・ヘッダーへの配置
スマートフォンの固定ヘッダーやPC版のグローバルナビゲーションに常時表示させるCTAも有効です。
常に見える状態
ユーザーがページをスクロールしても、ヘッダーに固定されたCTAボタンなら常に見えます。
複数ページ間での統一
サイト全体のどのページからでも電話をかけられる導線が整備されます。
固定バナー(フローティングバナー)の活用
ページ画面の端に浮かぶ形で常時表示されるバナーも効果的です。
スクロール時も見え続ける
テキストを読んでいるユーザーが、「やはり電話をかけたい」と思った時に、いつでもアクセスできます。
ただし邪魔にならないよう注意
バナーが大きすぎたり、位置が悪いとUX低下につながるため、調整が必要です。
ページ下部(コンテンツ直下)への配置
ページの主要コンテンツを読了した直後にCTAを配置することも有効です。
読了後の自然な誘導
ユーザーが記事やコンテンツを読み終わった段階で、「次は電話をかけよう」という心理に働きかけます。
複数回のCTA配置
同じページ内に複数のCTAを配置することで、ユーザーが「今すぐ電話したい」と思ったタイミングでアクション可能にします。
複数箇所配置のコツ
1ページに3~5個が目安
CTAが多すぎるとノイズになり、少なすぎるとクリック機会を失います。
バリエーションを避ける
同じCTA(「電話をかける」)を複数配置する場合、デザインは統一し、テキストも一貫性を持たせましょう。
CTAテキスト(コピー)の工夫
ボタンに記載されるテキストも、CTAの効果に大きな影響を与えます。
具体的な行動を示す動詞を使用
「お問い合わせ」「送信」といった曖昧な表現よりも、「電話をかける」「無料相談を申し込む」など、クリック後の具体的なアクションを示す動詞が効果的です。
「電話をかける」 — 実際にスマートフォンの電話アプリが立ち上がることが明確
「今すぐ相談」 — 時間的な緊急性を暗示
「専門家に聞く」 — サービスの質感を高める
ベネフィット(メリット)の明示
ユーザーが「この行動によって何が得られるのか」を理解することが重要です。
「無料で相談できる」 — 金銭的ハードルの低下
「5分で試算できる」 — 時間的ハードルの低下
「アカウント開設ナシで利用開始」 — 手続きの複雑さへの不安払拭
心理的ハードルを下げる言葉
ボタンテキスト自体と、その周辺のマイクロコピーを組み合わせることが効果的です。
「無料相談」vs「お問い合わせ」 — 「無料」という言葉がハードルを大きく下げます。
「土日祝日も対応」と一緒に表示 — 「いつでも電話できる」という安心感が生まれます。
「30秒で完了」 — 電話をかけることの時間的負担が小さいことを示します。
ターゲット層を意識したコピー
BtoB向け — 「専門家に無料相談」「導入シミュレーション」
BtoC向け — 「今すぐ申し込む」「限定価格で購入」
高齢層向け — 「安心サポート」「丁寧にご説明」
スマートフォン・動画コンテンツでのCTA
近年、スマートフォンユーザーが主流になり、さらに動画コンテンツの重要性が高まっています。
スマートフォン最適化の重要性
スマートフォンユーザーがクリックしやすいCTA設計は、サイト全体のコンバージョン率に直結します。
タップ領域の広さ
PCでは小さなボタンでも良いが、スマートフォンでは指の太さを考慮して最低44×44px以上が必須です。
ページ幅いっぱいのボタン
スマートフォンでは、ボタンを画面幅いっぱいに配置することで、誤クリックを防ぎ、ユーザーのストレスを軽減します。
上部への固定配置
スマートフォンのヘッダーに「電話をかける」ボタンを固定することで、いつでもアクセス可能にします。
動画コンテンツ内のCTA
YouTube、TikTok、Instagramなど、動画プラットフォームでのCTA配置も重要になっています。
YouTube動画
サムネイル内に電話番号やCTAを記載する、または動画の説明欄に「電話をかける」リンクを配置します。
TikTok・ショート動画
動画の冒頭や終盤で「プロフィールから電話で相談」と文字表示し、プロフィールリンクにCTAを配置します。
Instagramリール
リール投稿からプロフィールページへ誘導し、そこに電話CTA を配置するのが一般的です。
固定ボタン(クリック・タップ・コール)の実装
最新のWeb技術を活用した、より直感的なCTA実装方法もあります。
クリック・タップで電話発信
HTMLで <a href="tel:0120-012-555"> タグを使うことで、スマートフォンユーザーがワンクリックで電話をかけられます。
SMS送信ボタン
<a href="sms:0120-012-555"> を使い、メッセージ送信へのCTAも可能です。
ワンタッチコール機能
WebRTC技術を活用した、ブラウザ内での通話機能を実装するサイトも増えています。
効果測定・ABテストの重要性
CTAを設置したら、その効果を計測し、継続的に改善することが非常に重要です。
計測すべき指標
CTA クリック数/タップ数 — CTAがどれだけクリックされているか
クリック率(CTR) — サイト訪問者のうち、何%がCTAをクリックしたか
コンバージョン率(CVR) — CTA クリック後、実際に電話問合せに至った比率
コールトラッキングによる計測
電話問合せの場合、コールトラッキングというツールを使うことで、以下の情報が得られます。
電話をかけてきた人の流入元 — どの広告やページから電話をかけてきたのか
通話時間 — ユーザーが実際にどれだけ長く相談したのか
通話内容(録音機能) — どのような相談内容だったのか、営業品質の改善に活用可能
ABテストの実施
CTAの効果を最大化するには、複数パターンをテストすることが効果的です。
ボタン色の変更 — 赤 vs 青、原色 vs 淡色など、複数の色パターンをテストしてクリック率を比較
テキストの変更 — 「電話をかける」 vs 「今すぐ相談」 vs 「無料相談を申し込む」など
位置の変更 — ファーストビュー vs ページ下部、左寄せ vs 中央揃えなど
サイズの変更 — 小さいボタン vs 大きいボタン
一度に一要素だけ変更する ことがABテストのコツです。複数の要素を同時に変更すると、どの要素が効果を生んだのか判断できなくなります。
ヒートマップを活用した分析
ヒートマップツールを使うことで、ユーザーがサイト上のどこを見ているか、どこをクリックしているかが視覚化されます。
CTAがユーザーの視線に入っているか — ヒートマップで確認
CTAの周辺でクリックが発生しているか — クリックヒートマップで確認
スクロール深度 — ユーザーがページをどこまでスクロールしているか確認し、CTA配置の最適化に活用
おわりに
電話問合せを増やすには、CTAのボタン設計・設置場所・テキストの工夫と、サイト全体の信頼性向上を組み合わせることが重要です。まずはファーストビューへのCTA設置やボタンカラーの見直しなど、取り組みやすい箇所から改善を始めてみてください。
ただし、CTAをいくら最適化しても、どの施策が電話問合せにつながっているかを把握できなければ改善の精度は上がりません。
コールトラッキングを導入することで、流入経路やキーワード単位で電話CVを計測でき、CTAのABテストや広告運用の改善にも活用できます。電話問合せの増加と効果測定の両輪で取り組むことで、より大きな成果につながります。
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