今さら聞けない!LINE公式アカウントの運用のコツとは
LINE公式アカウントを運用している企業が増えています。そのため自社でもLINE公式アカウントを運用したいと考えている方もいるでしょう。
しかしLINE公式アカウントはただ開設すればよいというわけではありません。適切な運用をしなければ効果がないわけです。
そこでこの記事ではLINE公式アカウントの開設方法だけでなく、成功例や運用のポイントについても説明します。
LINE公式アカウントとは
LINEは2011年6月にサービスを開始し、その後世界中で利用されているコミュニケーションツールです。日本でも多くの方が日常の連絡で使用しており、ラインがなければ困るという人たちも多くいます。
その中でLINE公式アカウントは企業や店舗かLINE上にアカウントを作り、情報発信等のビジネスにLINEを活用するサービスです。LINE公式アカウントを作成して情報発信することで、販売促進や集客等を行えます。
LINE公式アカウントの開設方法
LINE公式アカウントの開設方法については、以下のLINEの公式サイトで詳しく説明されています。
LINE公式アカウントの開設については3ステップで完成です。まずはアカウント開設ページで「LINE公式アカウントの開設」をクリックして、アカウントを作成します。
次にLINE公式アカウントと連携させる個人のLINEアカウントか、もしくはメールアドレスを登録します。管理画面にログインできれば、アカウント登録は完了です。
アカウントを開設した後はLINE公式アカウントの基本設定を行います。基本情報の登録やメッセージの設定をし、メッセージ配信のテストを行った後にアカウントを公開するという流れになります。
詳しくは公式サイトを見ながら設定していきましょう。
LINE公式アカウントを活用するメリット
LINE公式アカウントを活用するメリットとしては、以下の5つが考えられます。
・利用者が多い
LINEは利用者が非常に多いツールです。日常的にLINEを使用しているため、毎日LINEアプリを開く人が多いでしょう。またLINEは若い人だけでなく、年配の方でも利用している人がいます。
そのため多くの年齢層に訴求できるプラットフォームになっているわけです。集客や情報発信に活用するには、利用者の多さは企業にとって大きなメリットですよね。
・メルマガよりも使いやすい
メルマガで情報発信している企業も多いはずです。もちろんメルマガにもメルマガとしての良さがあります。
ただメルマガの場合、本当にメールが届いているのか、またメールが開封されたのかどうかがわかりません。一方LINEの場合、読まれたかどうかの開封率が高いといえます。
またメルマガは登録が煩わしくて、結局登録しないで終わるということも多いです。その点、LINEは友達追加で簡単にできるため、抵抗なくLINE公式アカウントを追加してもらえます。
簡単に登録できるという点はユーザーにとっても大きなメリットです。
・直接ユーザーとコミュニケーションできる
LINEではチャットを使ったユーザとのやりとりが簡単に行えます。自動でのやり取りだけでなく、有人でのやりとりも行えるため、一人ひとりのユーザーに合わせたメッセージ配信が可能になっています。
多くの人がLINEでのメッセージのやりとりに慣れているため、コミュニケーションが取りやすいというメリットがあるわけです。
・無料ではじめられる
LINE公式アカウントはまずは無料ではじめられます。無料プランでも月に1000通まではメッセージを配信できます。
メッセージの配信が多くなってきたら、ライトプランやスタンダードプランに切り替えるというやり方ではじめればよいでしょう。
・クーポン配布やアンケートを取ることもできる
LINE公式アカウントではクーポンの配布やアンケートを取ることもできます。飲食店なのでクーポンを見せると割引になるというサービスをしているところがありますよね。
LINE公式アカウントを使えばどの企業でも同じようなサービスが提供できます。
またLINE公式アカウントに登録しているユーザーに対して、アンケートを実施し、サービスの改善に役立てることも可能です。こうした販促機能がたくさんあるのもLINE公式アカウントの魅力の1つでしょう。
LINE公式アカウントの運用ポイント
LINE公式アカウントをうまく運用するためには、以下の4つのポイントがあります。
・LINE公式アカウントの目的を明確にする
他社も行っているので、LINE公式アカウントをはめてみようと思っても、なかなかうまくいきません。その理由はLINE公式アカウントをどのように活用するかの明確な目的が設定されていないからです。
何のためにLINE公式アカウントを作成し、運用するのか、その目的をしっかりと決めておきましょう。
・LINE公式アカウントの業務フローを作成する
LINE公式アカウントを使うことで、今までとは業務フローが変わります。たとえば予約を電話で受けていたのが、LINEで予約を受けることもできるわけです。
問い合わせや資料請求もLINEでおこなえます。つまりLINE公式アカウントを活用するということは、業務フローを変えるいうことなのです。
従来の業務フローにどのようにLINE公式アカウントを組み込むのか、事前に確認してから運用スタートしましょう。
・長文で情報発信しない
メールでの情報発信に慣れていると、LINEでも長文を使いがちです。しかしLINEの場合、長文でのやりとりはむしろマイナスに働く可能性が高いです。そもそもLINEは仲のよい人たちとのやりとりのために使われています。
その場合、短い文でのやりとりが一般的ですよね。そうしたLINEの使い方に合わせて、長文ではなく短文で情報をコンパクトに伝えるようにすべきです。
また絵文字やスタンプなどもあるとより企業に対する好感度がアップするので、活用しましょう。
・配信頻度に気をつける
配信頻度が多いと、メッセージが多すぎて迷惑だと感じるユーザもいます。そのため配信頻度をどの程度にするのかは注意が必要です。また配信頻度が多くても、通知が来なければ問題がありません。
LINEの機能を使って、企業の側から通知が多い場合はプッシュ通知をオフにするように誘導するのもひとつの方法です。
LINEの場合はブロックされてしまうと情報がまったく届きません。そのためブロックされないように配信頻度に注意しながら情報発信をしていきましょう。
またクーポンやお得情報をLINEで流すようにすれば、ブロックされる確率は低くなります。ユーザーが必要とする情報をLINEでは流すようにしましょう。
LINE公式アカウント活用事例
LINE公式アカウントを活用して成功している事例は多くあります。ここではそうした成功事例から3つ紹介します。
・エンド商事株式会社
エンド商事株式会社は大阪市内で業務用スーパーを7店舗展開している会社です。多くのお客様に来てもらうために、LINE公式アカウントを開設し、積極的な店内告知やクーポン配布を行いました。
その結果1年間で友達数が8000人を超えるところまで来ています。また折り込みチラシなどのコスト削減に成功しています。
メッセージ配信でリッチメッセージやカードタイプメッセージを活用することで、一般のお客様にメッセージを閲覧してもらえるように工夫しているのです。
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・株式会社SABON Japan
株式会社SABON Japanは2019年にLINE公式アカウントを開設し、one to oneコミュニケーションを、LINEを使って行っています。
自社の会員情報とユーザのLINEアカウントを連携させることで、それぞれの会員の必要とする情報を提供しました。
そうした施策の結果として、LINE公式アカウント経由の売り上げがメール経由の5倍、ROASは約1000%を記録しています。またLINE経由からの売り上げが全体の約30%を占めるようになりました。
さらにLINEでメッセージ配信した日のオンライン経由の売り上げは、メッセージ配信をしていない日と比べると約3倍にまでなっています。
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・Groupe PSA Japan株式会社
フランスの自動車メーカーである「プジョー」の日本での認知度を拡大するために、2019年10月にLINE公式アカウントを開設しました。日本での認知度アップだけでなく、ユーザーとの接点を強化していきたいという目的です。
施策としてはLINEプロモーションスタンプの活用や、それぞれのユーザに合わせたメッセージの配信を行っています。
その結果として、204万人の友達を獲得。さらにLINE公式アカウントからのメッセージによって、販売店の来客数は通常の3倍近くとなりました。
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LINE公式アカウントの運用で失敗する原因と課題
LINE公式アカウントの運用がうまくいかない場合もあります。つまり思った以上の成果が得られないという失敗につながるわけです。
ではLINE公式アカウントの運用で失敗する原因・課題とはどのようなものがあるでしょうか。ここでは4つの原因について説明します。
・とりあえずはじめてしまう
前述したようにLINE公式アカウントを運用する場合、何のためにはじめるのか、その目的が非常に重要です。目的がはっきり決まっていないのにとりあえずアカウント作成し、スタートしてしまう企業もあるわけです。
そうすると思った以上の効果が得られず、結局アカウントの運用中止になってしまいます。LINE公式アカウントは簡単にはじめられますが、はじめる前に必ず目的を定めておくようにしましょう。
・LINE公式アカウントの機能を理解していない
LINE公式アカウントはさまざまな機能があります。そうした機能を理解せずにただ情報発信しているだけで、LINE公式アカウントを使いこなせていないアカウントもあるわけです。
どのようにLINE公式アカウントを使ったら効率的か、LINE公式アカウントの機能をしっかりと理解して運用するようにしましょう。
・宣伝ばかりしてしまう
LINE公式アカウントは宣伝や集客のために使うのが一般的です。しかし発信する情報が宣伝ばかりになってしまうと、ユーザーからしたら役に立たない情報だととられてしまい、最悪ブロックされてしまいます。
ユーザーに役立つ情報や、クーポン等を発信することで、はじめて友達になっているメリットがあると感じるわけです。
集客のために宣伝をしたいという気持ちはわかりますが、宣伝ばかりではなくユーザーに役立つ情報を発信するようにしていきましょう。
・LINEだけに頼ってしまう
集客をする際にLINE公式アカウントだけを運用していればよいというわけではありません。
せっかくLINE公式アカウントからホームページに流入しても、そのホームページが使いにくいものであればユーザーはサービスの後にまで至りません。
店舗でも同様で、せっかくLINE公式アカウントから店舗に訪れることになったとしても、店舗の接客が悪かったり、店舗内のポップやポスター等がわかりづらかったりすれば、商品の購入までは至らないわけです。
あくまでもLINE公式アカウントはユーザーとの最初の接点を作るだけです。LINE公式アカウントから流入した後に、どのように購入まで至るのか、その道筋を考えて必要な部分は改善していくようにしましょう。
集客はオフラインのデータも含めて効率化を!
ここまでLINE公式アカウントの運用のコツについて説明してきました。ただLINE公式アカウントはあくまでも集客ツールの1つに過ぎません。LINE公式アカウント以外にも集客に利用できる方法はたくさんあります。
そのため集客方法が効率的かしっかりと見極めて、効率的な集客方法に集中的に予算を割く必要があります。
集客の方法はオンラインだけではありません。チラシ等から店舗を訪れることもあるでしょう。またチラシを見て電話で問い合わせしてくることも考えられます。
つまり効率的な集客方法を考えるためには、オフラインとオンラインの両方のデータを正確に把握しなければなりません。
しかしオフラインのデータを取るのは難しい場合が多いです。たとえば電話問い合わせはチラシを見てきたのか、ホームページを見てきたのか、データを取るのは難しいでしょう。
またホームページを見てきたとしても、ウェブ広告からホームページに流入したのか、あるキーワードを検索してホームページに流入したのか、細かいデータの取れていない企業が多いのです。
そうした電話問い合わせを含むオフラインのデータをしっかりと把握するためには、システムの導入が必要になります。
たとえばコールデータバンクは電話成果を含めた広告効果を100%計測し、すべての成果に至るマーケティングデータを一元管理、『広告運用改善』と『顧客管理改善』ができるツールです。
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