【2026年】Google広告の電話コンバージョンの設定方法|転送電話番号の仕組みから解説

Google広告の電話コンバージョンとは、広告経由で発生した電話問い合わせを成果として計測する仕組みです。BtoBや来店型ビジネスでは、フォーム送信だけでなく電話による受注・予約が売上に直結するケースが多く、電話コンバージョンの正確な計測は広告投資の最適化に直結します。
しかし、電話専用広告の廃止決定やサードパーティCookie規制の強化など、コンバージョン計測に関わる環境は大きく変化しています。本記事では、Google広告で電話コンバージョンを設定する具体的な手順を、Googleが発行する専用の転送電話番号(Google広告専用転送電話番号)の仕組みや実務上の注意点とあわせて解説していきます。
この記事でわかること
- Google広告の電話コンバージョン4つの計測方法と使い分け
- 転送電話番号の仕組みと制約
- GTMを使った電話タップ計測の設定手順
- サードパーティCookie規制下での拡張コンバージョン対応
Google広告における電話コンバージョン計測の方法
Google広告で電話コンバージョンを計測する方法は大きく4つに分かれます。広告フォーマットやサイト構造に応じて最適な手法を選ぶことが重要です。以下の表は、その4つの計測方法を比較したものです。
| 計測方法 | 仕組み | 計測精度 | 適用シーン |
|---|---|---|---|
| 転送電話番号 | Googleが一時的に転送電話番号を割り当て、実通話を自動追跡 | 高い | 検索広告の電話番号アセット |
| 電話番号アセット | 検索広告に電話番号を表示し、通話レポートで記録 | 中程度 | レスポンシブ検索広告 |
| 電話タップ計測(ウェブサイト経由) | モバイルサイトの電話リンククリックをコンバージョンとして記録 | 低〜中 | LP・サービスサイト |
| 拡張コンバージョン(オフラインコンバージョン連携) | ファーストパーティデータをサーバー経由で送信 | 高い | Cookie規制下の精度補完 |
電話専用広告の廃止と移行先
Google広告には「電話専用広告」という広告フォーマットが存在しましたが、この電話専用広告は提供終了となる予定で、レスポンシブ検索広告の電話番号アセットへの移行が必要になっています。既存の電話専用広告がアカウントに残っている場合は、早急にレスポンシブ検索広告へ切り替える必要があります。
移行後もアカウント設定でビジネスの名前を追加し、通話レポートをオンにすることで、従来と同等の電話コンバージョン計測が可能です。移行を放置すると広告配信が停止するリスクがあるため、優先度の高いタスクとして扱うべきでしょう。
Googleが発行する転送電話番号の仕組み
Google広告の電話コンバージョン計測で中核となるのが、Googleが自動的に発行する転送電話番号です。この仕組みを正しく理解することで、計測の精度と限界を把握できます。
転送電話番号による計測の流れ
ユーザーが検索広告の電話番号をタップすると、広告主の実番号ではなくGoogleが割り当てた転送電話番号に発信されます。Googleはこの転送電話番号を経由して実際の事業者番号へ通話を転送し、通話の発生・通話時間・発信者の市外局番などのデータを記録します。
この方式の利点は、広告クリックと実通話を直接ひも付けられるため、どのキーワードや広告文が通話につながったかを正確に把握できる点です。最小通話時間はデフォルトで60秒に設定されており、1〜600秒の範囲で調整が可能です。業種によって有効な通話の長さは異なるため、実際の通話データを分析して適切な秒数を設定しましょう。
転送電話番号の制約
転送電話番号は便利な反面、いくつかの制約があります。まず、Googleが割り当てる番号は「050」や「0800」などの番号であり、事業者のブランド番号(例えば0120のフリーダイヤル)がそのまま表示されるわけではありません。ユーザーに見慣れない番号が表示されることで、信頼性の低下や発信率の減少が起きる可能性があります。
また、転送電話番号はGoogleの在庫に依存するため、大量のキャンペーンを同時運用すると番号の割り当てが追いつかないことも考えられます。こうした課題に対しては、コールトラッキングツールを併用して計測精度とユーザー体験の両方を担保する方法もあります。
- 転送電話番号は事業者の実番号とは異なる番号が表示される
- 通話レポートの有効化がアカウント単位で必要
- 番号在庫は地域やタイミングにより変動する
- 転送電話番号経由の計測はGoogle広告内の通話に限定される
GTMを使った電話タップ計測の設定手順
モバイルサイトでの電話リンクタップをコンバージョンとして計測する方法は、転送電話番号を使えないケースや、ウェブサイト経由の問い合わせを計測したい場合に有効です。GTM(Googleタグマネージャー)を使えば柔軟にトリガーを設定できます。
コンバージョンアクションの作成
Google広告の管理画面で「目標」から「コンバージョン」に進み、「コンバージョンアクションを作成」をクリックします。種類は「電話件数」を選び、「モバイルサイトに掲載した電話番号のクリック」を選択してください。
コンバージョン名には「TELタップ」など管理しやすい名称を設定します。コンバージョン値は案件の平均受注額から逆算して入力すると、ROAS計測に役立ちます。設定完了後に表示されるコンバージョンIDとラベルをメモしておくことが必須です。
GTMでトリガーとタグを設定する
GTMの管理画面で新しいトリガーを作成します。トリガータイプは「クリック – リンクのみ」を選択し、トリガーの条件として「Click URL」に「tel:」を含むリンクを指定してください。特定の電話番号のみ計測したい場合は「tel:0120-123-4567」のように番号まで指定します。
次に新しいタグを作成し、タグタイプは「Google広告のコンバージョントラッキング」を選択します。先ほどメモしたコンバージョンIDとラベルを入力し、トリガーに先ほど作成した電話クリックトリガーを紐付けます。設定後はプレビューモードで実際に電話リンクをクリックし、タグが正しく発火するか確認してください。
- GTMでトリガーを作成(クリック – リンクのみ / Click URLに「tel:」を含む)
- タグを作成(Google広告コンバージョントラッキング / ID・ラベルを入力)
- トリガーとタグを紐付け
- プレビューモードで発火テスト
- 問題なければ公開
電話タップ計測の落とし穴
電話タップ計測はあくまで「電話リンクのクリック」を検知するものであり、実際に電話がつながったかどうかまでは追跡できません。調査データによると、タップコンバージョン数の約1/3は実際には架電されていないという実態があります。誤タップや途中キャンセルが含まれるため、タップ数をそのまま通話件数として扱うとコンバージョン数を過大評価するリスクがあります。
この乖離を解消するには、実際の通電(通話接続)をベースに計測するコールトラッキングツールの導入が有効です。たとえばCall Data Bank(コールデータバンク)は、電話ボタンのタップではなく実際の通電をコンバージョンとしてカウントし、Google広告へクリックIDベースで自動連携する機能を備えています。電話タップ計測との併用で、計測精度のギャップを把握しやすくなるでしょう。
サードパーティCookie規制下での拡張コンバージョン対応
一部のブラウザによるサードパーティCookieの制限が進んでおり、従来のタグベースの計測だけでは電話コンバージョンの捕捉率が低下する可能性があります。この課題に対応するため、拡張コンバージョンの設定が推奨されています。
なお、GoogleはChromeのサードパーティCookieを全面的に廃止する方針を撤回しましたが、Safari・Firefoxを中心に一部のブラウザはサードパーティCookieの制限を進めており、状況は流動的であることに留意が必要です。
拡張コンバージョンとは何か
拡張コンバージョンは、ユーザーが提供したメールアドレスや電話番号などのファーストパーティデータをハッシュ化してGoogleに送信し、広告クリックとコンバージョンのひも付けを補完する仕組みです。サードパーティCookieに依存しないため、Cookie規制の影響を受けにくい点が最大のメリットとなります。
Google広告の管理画面で「目標」から「コンバージョン」に進み、「設定」から拡張コンバージョンをオンにします。GTMのサーバーサイドタグを活用することで、よりプライバシーに配慮した形でデータを送信できるため、可能であればサーバーサイドGTMの導入も検討してください。
オフラインコンバージョンインポートの活用
電話問い合わせの多くは、通話後にオフラインで成約に至ります。この成約データをGoogle広告にフィードバックすることで、自動入札の精度を大幅に向上させることが可能です。オフラインコンバージョンインポートでは、クリックIDと成約情報をひも付けてアップロードします。
手動でのアップロードは運用負荷が高いため、CRMやコールトラッキングツールからの自動連携が現実的な選択肢です。Call Data BankはGoogle広告・LINEヤフー広告・Meta広告へのオフラインコンバージョンデータの自動連携に対応しており、クリックIDベースで入電データを広告媒体にインポートできます。特許取得済みの計測番号節約ロジック(特許第7343299号)により、少ない番号数でも多数のキーワードの電話効果測定が可能という特徴もあります。
| 対応項目 | 従来のタグ計測のみ | 拡張コンバージョン併用 |
|---|---|---|
| Cookie規制への耐性 | 低下傾向 | 高い |
| クロスデバイス計測 | 困難 | 対応可能 |
| オフライン成約の反映 | 手動対応が必要 | 自動連携可能 |
| 自動入札への学習データ | 限定的 | 豊富 |
Call Data BankでGoogle広告に電話コンバージョンをインポートする手順
ここからは、前述のオフラインコンバージョンインポートを、Call Data Bankで実装する場合の具体的な手順を解説します。設定は「コンバージョンアクションの作成」「アップロード設定」「反映確認」の3段階で進めます。
Google広告でインポート用のコンバージョンアクションを作成する
まず、Google広告の管理画面でオフラインコンバージョンインポート用のコンバージョンアクションを作成します。
- Google広告の管理画面にログインし、左メニューの「目標」をクリックする
- コンバージョン配下の「概要」をクリックする
- 「+コンバージョンアクションを作成」をクリックする
この操作の後、アカウントの状態によって2パターンの画面が表示されます。表示されたパターンに応じて以下のいずれかの手順で進めてください。
| 手順 | パターンA(インポートメニューが表示される場合) | パターンB(オフラインコンバージョン設定が表示される場合) |
|---|---|---|
| ① | 「インポート」をクリック | オフラインコンバージョン設定部分の「データソースを追加」をクリック |
| ② | 「CRMやファイルなどのデータソース」を選択 | 「この手順を省略し、後でデータソースを設定する」を選択 |
| ③ | 「クリック経由のコンバージョンをトラッキング」を選択 | 顧客データ確認部分のチェックボックスにチェックを入れる |
| ④ | 「この手順を省略し、後でデータソースを設定する」をクリック | 「完了」→「続行」をクリック |
| ⑤ | 「続行」をクリック | コンバージョンカテゴリで任意のカテゴリを選択 |
どちらのパターンでも、以降の設定内容は共通です。
| 設定項目 | 設定値 | 備考 |
|---|---|---|
| コンバージョン名 | コールコンバージョン | Call Data Bankから送信されるデータと名称を完全一致させる。名称が異なるとインポートされない |
| 値 | コンバージョンごとに異なる価値を割り当てる | 通話ごとの価値をCall Data Bankから自動送信する設定 |
| カウント方法 | 全件 | 同一ユーザーからの複数回の電話もすべてコンバージョンとしてカウントする |
設定が完了したら「保存して次へ」→「完了」の順にクリックします。コンバージョン名は「コールコンバージョン」と正確に入力してください。1文字でも異なるとCall Data Bankからのデータがインポートされません。
Call Data Bankからのデータ自動アップロードを設定する
コンバージョンアクションの作成が完了したら、Call Data Bankから電話コンバージョンデータを自動で取得するスケジュールを設定します。
- Google広告の管理画面で、左側メニューの「アップロード」をクリックする
- 「スケジュール」タブをクリックし、「+」ボタンをクリックする
- ソースに「HTTPS」を選択する
- ソースURL入力欄に、ログラフから提供される専用URLを入力する
- 「ユーザー名」「パスワード」にログラフから提供される認証情報を入力する
- 頻度を「24時間ごと」、時間を「1:00」に設定する
- 「保存してプレビュー」をクリックする
ソースURLの入力ミスはインポート失敗の最も多い原因です。半角・全角の違いや数字の抜けが発生しやすいため、必ずログラフから提供されたURLをコピー&ペーストで入力してください。手入力は避けることを強く推奨します。
Google広告の管理画面で電話コンバージョンの反映を確認する
アップロード設定が完了すると、Call Data Bankで計測された電話コンバージョンデータが毎日自動でGoogle広告にインポートされます。管理画面には「calldatabank(すべてのウェブサイトのデータ)」としてコンバージョンが計上され、通常のウェブコンバージョンと並べて確認できます。
インポートされたデータはGCLID(Google広告のクリック識別子)と紐づいているため、どのキャンペーンのどのキーワード経由で電話コンバージョンが発生したかまで追跡可能です。このデータはスマートビッディングの学習にも自動的に反映されます。
ただし、インポートからレポートへの反映には数時間かかる場合があり、スマートビッディングの学習に反映されるまでにはさらに数日から数週間を要します。インポートを開始してから少なくとも14〜30日程度はAIの学習期間として確保することを推奨します。
設定完了後は、管理画面にコンバージョンが正しく反映されていることを確認してください。反映が確認できない場合は、コンバージョン名の一致(「コールコンバージョン」)、ソースURLの正確性、認証情報の正しさを順に点検します。
電話コンバージョン設定後にチェックすべき項目
設定が完了しても、適切に運用しなければ正確なデータは得られません。電話コンバージョンの計測を最大限に活用するために、設定後の運用で押さえるべきポイントを整理します。
最小通話時間の最適化
Google広告の電話コンバージョンでは、最小通話時間を設定することで「有効な通話」の基準を定義します。デフォルトの60秒が適切かどうかは業種によって異なります。たとえば、飲食店の予約確認なら30秒で十分ですが、BtoBの問い合わせなら120秒以上が妥当な場合もあるでしょう。
実際の通話データを蓄積し、成約に至った通話と至らなかった通話の時間分布を分析してから最適値を決めることを推奨します。最初の1〜2か月はデフォルト設定で運用し、データが溜まった段階で調整するのが堅実なアプローチです。
GA4やCDPとの連携でデータを一元管理する
Google広告内の電話コンバージョンデータだけでは、ユーザーの全体像を把握するには不十分です。GA4と連携することで、電話コンバージョンに至るまでの行動経路やセッション情報を統合的に分析できます。
さらにCDP(カスタマーデータプラットフォーム)やSalesforceなどのCRMと接続すれば、電話問い合わせから成約、LTV算出まで一気通貫でトラッキングすることも可能になります。こうしたデータ統合によって、広告費あたりの真の成果を可視化できるようになります。
- GA4のイベントとして電話コンバージョンを取り込み、行動分析に活用する
- CRMと連携し、通話後の成約率・LTVまで追跡する
- レポートダッシュボードで電話コンバージョンとフォームコンバージョンを統合表示する
- 自動入札に成約データをフィードバックし、入札最適化の精度を高める
定期的な通話レポートの確認
電話コンバージョンの設定は「一度やれば終わり」ではありません。通話レポートを週次または月次で確認し、以下の指標をモニタリングしてください。
| 確認指標 | 確認頻度 | 改善アクション例 |
|---|---|---|
| 通話発生キーワード | 週次 | 高CVRキーワードへの予算集中 |
| 通話時間の分布 | 月次 | 最小通話時間の再調整 |
| タップ数と実通話数の乖離 | 月次 | コールトラッキングツールの導入検討 |
| 通話後の成約率 | 月次 | 広告文やLPの改善、入札調整 |
よくある質問
Q. 電話コンバージョンの計測に転送電話番号を使うと、ユーザーに不審がられませんか
A. Googleの転送電話番号は事業者の番号とは異なるため、見慣れない番号に不安を感じるユーザーは一定数います。対策としては、広告テキストや説明文で社名を明示することで信頼感を補う方法があります。また、ウェブサイト上では自社の0120番号などを掲載しつつ、電話タップ計測やコールトラッキングツールで補完する運用も有効です。
Q. 電話タップ計測と転送電話番号計測は併用できますか
A. 併用は可能であり、むしろ推奨されています。転送電話番号計測は広告表示面(検索結果画面)での通話を捕捉し、電話タップ計測はウェブサイト上の電話リンクをカバーします。両方を設定することで、広告経由の電話コンバージョンを漏れなく把握できます。ただし、コンバージョンの重複カウントが発生しないよう、計測対象の切り分けに注意してください。
Q. 電話コンバージョンの最小通話時間は何秒に設定すべきですか
A. 業種や商材によって最適値は異なります。一般的にはBtoCサービス(飲食・美容など)で30〜60秒、BtoBや高額商材で60〜120秒がおおよその目安です。まずはデフォルトの60秒で運用を開始し、2〜3か月分のデータを蓄積してから、成約通話の平均時間を参考に調整するのが効果的です。
Q. Google広告以外の媒体(LINEヤフー広告やMeta広告)でも電話コンバージョンを計測できますか
A. LINEヤフー広告にも電話コンバージョン計測の機能があります。Meta広告では標準機能としての電話コンバージョン計測は限定的ですが、コールトラッキングツールを活用すれば、媒体をまたいだ電話コンバージョンの一元管理が可能です。クリックIDベースでのオフラインコンバージョン連携に対応しているツールを選ぶと、各媒体の自動入札にデータをフィードバックできます。
Google広告の電話コンバージョン設定を正しく行って広告投資を最適化しよう
Google広告の電話コンバージョンは、転送電話番号による自動計測、電話番号アセット、ウェブサイト上の電話タップ計測、そして拡張コンバージョンの4つの方法で実現できます。電話専用広告が廃止される予定であるため、レスポンシブ検索広告の電話番号アセットへの移行が完了しているか、まず確認してください。
サードパーティCookieの規制が進む中で、ファーストパーティデータを活用した拡張コンバージョンやオフラインコンバージョンインポートの重要性はますます高まっています。電話タップ計測だけに頼ると、実際の通話数との乖離によって広告最適化の精度が低下するリスクがあるため、実通話データの取得と広告媒体への自動連携も視野に入れた計測体制を構築することが、成果を最大化するための鍵となります。
この記事のまとめ
- ✓電話コンバージョンには転送電話番号・電話番号アセット・電話タップ計測・拡張コンバージョンの4種類がある
- ✓電話専用広告は廃止予定。レスポンシブ検索広告への移行を早急に完了させる
- ✓電話タップ計測と実通話の乖離を把握し、実入電ベースの計測手段を併用する
- ✓拡張コンバージョンとオフラインコンバージョン連携で、Cookie規制下でも自動入札の精度を維持する
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