Googleカスタマーマッチとは?使い方と注意点を紹介

デジタルマーケティング

2022.07.07

Googleカスタマーマッチとは?使い方と注意点を紹介

Googleが提供しているサービスであるカスタマーマッチをご存知でしょうか。カスタマーマッチを有効に活用することで、より効果的な広告配信ができます。ではそもそもカスタマーマッチとはどのようなものなのでしょうか。ここではカスタマーマッチの使い方や注意点、さらに活用例について説明します。

カスタマーマッチとは?

カスタマーマッチとは自社が持っているメールアドレスや電話番号といった顧客データを活用して、広告のターゲットに設定する仕組みです。住所や電話番号、メールアドレス等の顧客データをリスト化し、Google広告上でオーディエンスとして設定できます。

カスタマーマッチを利用することで、より効率的に広告配信ができるため、ブランドやサービスの認知度アップやコンバージョン獲得などが効率的に行えます。

カスタマーマッチの使い方

ここではカスタマーマッチの使い方について解説します。

広告配信のプランを考える

カスタマーマッチを使って広告配信をする場合は、広告配信のプランを考える必要があります。自社の顧客データの種類とボリュームによって配信プランは変わってきます。自社で持っているデータを確認して、どのような広告配信プランが最適なのか考えてみましょう。

顧客リストを作成する

顧客リストは自社のデータをCSVファイルで作成することで、アップロードできます。個人情報の観点から、必ず暗号化をしてアップロードするようにしましょう。

顧客データをアップロードする

カスタマーマッチをGoogle広告で利用するためには、管理画面から設定が必要です。自社にある連絡先情報のデータをGoogle広告の管理画面からアップロードしなければなりません。顧客データをアップロードするためには、まず管理画面の「ツールと設定」から「オーディエンスマネージャー」を選択します。次に顧客リストを選択し、オーディエンス名を入力します。

その後、顧客データをアップロードしましょう。アップロードするデータは、そのデータの形式に合わせて選択します。このようにリストのアップロードそのものはそれほど難しくありません。

カスタマーマッチを使う際の注意点

カスタマーマッチを使う際には以下の3つの注意点があります。

利用条件がある

カスタムマッチを使う際には利用条件があります。Googleアカウントを持っていて、Google広告を運用していれば誰でも利用できるわけではありません。

カスタマーマッチの利用条件としてGoogleでは、「これまでポリシーを遵守してきた実績があること」「これまでお支払いに関して問題が発生していないこと」といった条件があります。

さらに満たしている基準によって、利用できる機能が変わります。Google 広告で 90 日以上のご利用実績があり、ご利用金額が通算 5 万米ドルを超えているアカウント」は「ターゲティング」設定や「個別の入札単価調整」の機能が利用できます。

顧客データが1000件以上必要

顧客データがあればカスタマーマッチを利用できるわけではありません。ただし1000人分のリストがあったとしても、1000人のGoogleアカウントとマッチするとは限らないので注意が必要です。

最低でも1000件以上なので、かなり多くの顧客データがなければマッチング率は高まらないといえます。

個人情報の扱いに注意する

カスタマーマッチで利用する情報は、自社で収集した顧客の情報です。そのため個人情報の扱いに関しては慎重に行わなければなりません。

Google広告の設定で顧客リストをアップロードしますが、暗号化しないデータをアップロードするのではなく、安全を考慮してハッシュ化してアップロードするべきです。

個人情報の流出は会社の評判を下げるのは間違いありません。個人情報の扱いには充分注意しましょう。

カスタマーマッチで配信できる配信面

カスタマーマッチでは以下の配信面で利用できます。

Google 検索広告・Google ショッピング広告

Googleの検索結果に連動した広告配信です。いわゆるリスティング広告です。カスタマーマッチを利用することで、キーワードや入札単価の調整が可能になります。その結果、自社のサービスや商品を利用する可能性が高いターゲットに広告配信が可能になります。

Gmail広告

Gmail広告は受信トレイの一番上に表示される広告です。カスタマーマッチを利用することで、自社の顧客と類似したユーザーに広告配信が可能です。

Youtube広告

Youtubeにも広告配信が可能です。こちらは動画広告になります。潜在顧客の掘り起こしに向いている広告配信だと言われています。

ディスプレイ広告

ウェブサイトやアプリに表示される広告です。バナー広告で表示されます。カスタマーマッチを利用することで、既存顧客だけでなく、自社のサービスや商品に興味がある潜在顧客にもアプローチできます。

カスタマーマッチの活用例

ではカスタマーマッチを使った活用例としてはどのようなものが考えられるでしょうか。カスタマーマッチはGoogleの広告配信で使える機能です。そのため広告配信を有効に行うことで、売り上げをアップする事業において活用できます。

たとえばECサイトで顧客データを活用すれば、1回しか購入していない顧客に対して、再度購入を促す広告を配信できます。キャンペーン等の連絡には非常に有効でしょう。

他にも店舗に訪れていた顧客に対して、オンラインサイトへ誘導するための広告配信も可能です。このように自社の顧客データと結びつけることで、オンラインとオフラインの融合も可能になってくるわけです。

カスタマーマッチの自動追加について

カスタマーマッチがスマート自動入札と最適化されたターゲティングのシグナルに自動追加されるようになりました。カスタマーマッチが自動で追加されることで、手動でリストを追加する手間が省けるため、広告運用の効率化にもつながります。

カスタマーマッチが自動追加されるメリットは、3つあります。ひとつめは手動でカスタマーマッチを設定する必要がなくなるため、広告運用の効率化が図れることです。

ふたつめはすべてのカスタマーマッチ リストがターゲティングのシグナルに自動的に組み込まれるため、どのリストが良いかわかる点です。

最後にどのリストがより効果があるかが自動的に学習されるため、効率的に既存顧客へのアプローチが可能となり、今まで気づけなかった新たな見込み顧客の発見が期待できることです。

このようにカスタマーマッチの自動追加はメリットが大きいですが、更新していないカスタマーマッチのリストにも最適化してしまう場合があるので、必要のないリストは削除しておく必要があります。

また自動追加されたくない場合は無効にすることも可能です。自動浮かされたくない場合は「設定」内のアカウント設定で、「カスタマーマッチ」の「スマート自動入札または最適化されたターゲティングですべてのカスタマーマッチリストを使用する」のチェックボックスをオフにしておきましょう。

広告配信の最適化には正確なデータ収集が重要!

ここまでカスタマーマッチの説明をしてきました。カスタマーマッチを活用することで、広告配信が最適化できるのは間違いありません。ただ広告として利用しているのはGoogle広告だけではありません。

店舗であればチラシを活用しているところがあるでしょう。またSNS広告を使っている事業者も多いはずです。その場合、広告全体の最適化が必要です。そのためには、オンラインも含めた正確なデータ収集が必要になってきます。

これらのデータを収集・管理するために、システムの導入も検討してみましょう。